バスケが好きになった

この作品「スラムダンク」のおかげでバスケのルールも理解でき、TV中継も楽しめるようになった。

作者自身のバスケに対する愛情がひしひしと伝わってくる。

バスケ自体の本当の面白さはやってみなければわからないのだろうけど、

超高校級のプレイヤーたちの活躍を描きながらも、「誰だってバスケはできるんだ」というメッセージを一貫させているのが気持ちいいと思う。

主人公の、自称“天才”桜木花道を擁する湘北チームは、いかにも“少年ジャンプ的”なメンバ構成だったけど、

桜木の驚くべき上達ぶりについてもそれが地道な反復練習に基づくものであることを描くのにページを惜しまないし、

キャプテン“ゴリ”も努力の人だ。

異彩な湘北チームの中にあって“普通”の選手として描かれざるを得なかった“メガネ君”にも、花を持たせるのを忘れなかった。

この観点からすると、最も魅力的なチームは16年連続インターハイ出場を誇る海南大附属高校である。

応援旗の文字は“常勝”、神奈川No.1プレーヤー・牧をも擁し、とにかく強い。 だが無条件に強い、という設定ではない。

海南大の練習は質・量ともにケタ外れにキツい。

名門であるが故に、各中学からエース級の選手が大量に集まるが、一週間で半分が、一ヶ月でさらにその半分がやめてしまう。

つまり、海南大の強さは練習に練習を重ね、最後まで残ったものの強さなのである。

監督・高頭の「海南に天才はいない。

だが海南が最強だ」というセリフは説得力をもつ。

海南に宮益という選手がいる。身長も低く、見た目ひよわ。

バスケも(海南においては)上手い方ではない。

が、バスケ初心者であったにもかかわらず、3年間の猛練習に耐え、他部員の信頼を集めている。

生意気で傍若無人な振る舞いのルーキー・清田も「宮さん、リラ−ックス!」なんて声をかけたりする。

そして、宮益がシュートを決めると(ものすごく練習していたらしい)牧が言う。

「海南のユニフォームをとった男だぞ。ナメんなよ」 カッコいいよね。スラムダンクで僕の一番好きな場面である。